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2011/11/28

時間の手触り ーナデガタプロジェクト始動

今日は山城さんの家でのナデガタミーティングに参加。中崎さん、野田さん、山城さんの3人のやりとりの中でプランが構想されるプロセスが本当に面白い。イメージを提案し、共有し、拡散し、修正していく。「練りあげる」という言葉がぴったりの、濃密な時間だった。



昨年の8月から2月にかけて10数回児童館に来てもらっていたこともあり、児童館のイベントや、主要人物のキャラクターがイメージの素材になっているようで、リサーチプロジェクトの成果を実感してとても嬉しくなった。

「シチュエーション・スペシフィック」という言葉を服部浩之さんが《24 OUR TELEVISION》のドキュメント・ブックの中で使っていたけれど、ある状況(例えば、中高生がたくさんいる児童館)から彼らが考え出したフレームと、現実の状況とを噛みあわせていく。そのセンスは本当にすごい。そのフレームにはNIP特有の基本構造があって、ときにお馴染みのキャラクターや絵が登場したりする。今回も何が登場するのか、ナデガタファンには楽しみの1つだ。

児童館と中高生、あるいは「思春期という時代」を素材に、思い切り遊んでもらえるように。その過程できっと、感じていなかった時間の手触りが得られるはずだ。


2011/11/25

イエローケーキ、可能性

今日はNIPのメンバーと、3月のプロジェクトに向けて最初のミーティング。《Yellow Cake Street》の映像を見せてもらい、むちゃくちゃドキドキした。直接現場にいけたわけじゃないけど、NIPの作品の中で、間違いなく一番ドキドキした。

児童館は「可能性と出会う場所」だと思っていて、それは学校や家庭では出会えない大人や活動に出会うことだと。中村児童館は、ぼくが中高生という可能性に出会う場所でもあり、中高生がアートという可能性に出会う場所でもあると。できるだけ面白く、わかるようでわからないアートに、最初に出会ってほしい。この最初の体験は、強烈であるはずだから。


2011/11/24

ワンダーサイト、修行

今日は祝日。『サウダーヂ』を観に行こうかと思ったけど、激混みだったので、トーキョーワンダーサイト渋谷『アートの課題2011』へ。岩井優さん、小泉明郎さん、田村友一郎さんと、東南アジアからの招聘作家のトークイベントが行われていた。グリッサゴーン・ティップタップタイさんというキャラクターの強烈さと、それについての田村さんの「E.Tを連れてるみたいで…」語りが可笑しかった。それぞれのアーティストが連動している過程を垣間見ることができた。

リサーチ、制作、アーカイヴという流れができていくあの感じ。そのための環境づくりを、マネジメントの皆さんはどんなふうにこなしていたのか。あるいはアーティストの自発性に委ねていたのか。場所によってやり方も様々なのだろうけれど、数年修行したい。


2011/11/22

水戸へ

今日は高速バスに乗って日帰り水戸旅行をしてきた。目的は、水戸芸術館のキュレーター高橋瑞木さんにお話を伺うこと。

ナデガタの児童館でのプロジェクトに向けて、2009年の展覧会『現代美術も楽勝よ』/ナデガタ作品《Reversible Collection》での高橋さんのお仕事について話を聞いておかなくては、と思った。水戸芸のコレクション展とナデガタの作品という2つの側面を両立させること、一般の市民のプロジェクトの関わり方への配慮、設計、人々の「感情」への配慮と合意形成。お話からどれほどのことが学べたのかは、ぼくの実践によって見えてくるのだろうけれど、水戸まで行ってよかった。ぼくのような未熟者にも真摯にお話をしてださった高橋さん、本当にありがとうございました。

水戸市内をうろうろして、高橋さんのお話を聞いて、清川あさみ展を観て、石田さんとお茶をして帰ってきた。石田さんは文プロと一緒に仕事をさせてもらった最初の年の、アー児の担当の方だ。今は常磐大学で教鞭をとっている。

たまに東京を抜けて、少し遠出するといい。東京を、自分の活動を俯瞰できる。






呼吸をやめる、呼吸をする

今日は書類仕事と打ち合わせを終わらせて家に帰ってきたら、鍋があった。そういえば、中村絵美が北海道で狩猟してきた鹿肉を食べる日だった。久しぶりに、マッカリでみんなでご飯を食べた。電車に乗ってわざわざ来てくれたみんなに感謝。

どうでもいい話だが、ぼくは生まれつき鼻炎で、鼻の通りが悪いからほとんど口で呼吸をしている。だけど今日ふと、鼻で呼吸をしてみよう、と思い立った。

やっぱり鼻の通りが悪いので、少し詰まったようになるけれど、呼吸はできる。普段、口を使って呼吸をしていたんだな、ということに改めて気付かされる。鼻で息を吸うと、呼吸をやめているのに、酸素を取り入れられている、というような感覚に、身体が変わった。そうすると、意識も少し普段より冴えて、考え事にキレが出てきた。これは使える。いい感じだ。

2011/11/20

マネジメントを学ぶなら

デザイナーやアーティストになるのではなく、その周辺でのマネジメントを志す人達が増えている気がする。ぼくもそのうちの一人だが、これは「アーティストが面白いことをするのをそばで見ていたい」「ものづくり(ファッション、音楽、アートetc)の現場に関わっていたい」という素朴な動機から始まる場合が多いだろう。ぼくもそうだった。

マネジメントは観客でも単なる現場スタッフではない。自分の頭で企画を考え、相談・交渉し、自分の足で現場を動きまわって、自分の手でアーティストが活動できる場をつくりあげる責任者だ。だから、つくり手の感覚で動いている。

マネジメントを学ぶなら、どんな小さなものでもいいから、コストを掛けて生産してみるのが一番効果があると思う。自分で企画を立て、人に相談し、資金を集め、実施し、記録し、まとめをつくり、発表し、そしてそれを発展させる、という一連の流れ。

なんか最近やることが大きくなりすぎているから、極小のものを丁寧に作る作業をしてみたい。いや、それの積み重ねでしかないはずなのだが。



2011/11/19

オートマチック、一年

大きなイベントが終わり、助成金申請のシーズンだ。ぼくもガリガリと書いているところだが、アートマネジメント業をしている人たちにとっては、書き入れ時(←この字であってるのか?)

この時期に来年のことを考える、ということが、すこしずつできるようになってきている。去年は、確かこの時期に山本さんに会いに名古屋にいって「なんかやれたらいいねー」というような話をしていた。西尾さんにも、「来年何か新しいことをしましょう」という話をしていた時期だ。いや、しかし、それはなんとなく振る舞いとしてそうしなきゃいけないことがわかってきただけなんだけど。

こうして自転車操業をして、1年のサイクルを、また次の1年を生き延びるために使っていく。オートマチックに繰り返すんだけど、毎年、変化を加えていく。時間とはよくできたものだ。