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2015/04/11

言い方、快不快、時すでに遅し



「いや、別にいいんだけど、「言い方」ってあるじゃん」

という言葉はよく聞くけれど、そのとおりで、言い方によって相手を快にも不快にもする。ぼくは無自覚に相手を不快にするような言い方をしてきた20代前半までを過ごしてきたと思うので、気をつけるようにはしているけれど、なかなかにその悪い癖は抜けない。

「言い方」によって相手を心地よくする、というのは、参加する人を創造的な気分に変えるワークショップのファシリテーションの基本の一つで、それを日常生活でもできるようにしておかないと、悪い癖が本番で出てはこまる。まして、相手が子どもならなおさら。

普段から人を見下したような言い方をしていると、たとえ仕事がキレッキレだったとしても、次第に信頼を失ってしまうし、自分が何か決定的なミスをしたときに、誰も味方がいなくなってしまう、というのはよくある話で、これを実感していないひとが説教されたとしても「いやでもぼくは失敗しないしなぁ」としか思っていなかったとして、それはそれでやばいというか学びのなさが貧しいなぁと思う。

ぼくには幸いにも、「言い方」について注意してくれた人たちがたくさんいた。でもその当時はよくわかっていなかった。今ならわかるのだけど、時すでに遅し、ってやつで、せめて当時注意をしてくれた人たちに報いたいという想いで仕事をがんばろうと思う。