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2011/08/03

0802_ことばのかたち工房Pro


《ことばのかたち工房Pro》が始まっている。「ファッションブランドをつくる」というこれまでのプロジェクトの中で、最も難易度の高いプロジェクトだ。しかし、面白いことがおきていて、大人が真剣に衣服制作をし、子どもたちがその様子を記録したり、街の中で宣伝をしたりしてマネジメントしている。こんな関係が生まれるとは思っていなかったから、嬉しい驚きの中でぼくはこの活動にいま向き合っている。

その中で思うのは、児童館って、「児童」の「館」と銘打たれている以上、そこにいる0~18歳の人は、どうがんばっても「子ども」になってしまう。「もう子どもじゃない」という自我が芽生え始めている人でさえ。だからある程度の年齢になると児童館には来なくなる。

中高生対応というのも、中学生にとってはカードゲームやPSPをだらだら続けていてもやっかまれない場所がほしいだけなのかも知れない。そこに企画を突っ込んだりしても、彼らにすれば当然それはうざいだけだ。

大人がたくさん児童館に来て、古着が山積みになっていて、なにやら議論が行われている。興味を持って関わろうとする子たち、特に10歳以上の子にぼくは「仕事」をオーダーする。ポスターを書いてくれだとか、モデルをスカウトしてきてくれだとか、ビデオを撮ってくれだとか。頼まれた彼らは、「どうやってやればいいのか教えてくれ」とか「こういうふうにしたい」とか、それなりに受け応えをしてくれる。本当なら仕事なのだけど、「児童館」という場が、遊びと仕事が混ざった状態にしている。

これでいいのだ。
これから先が楽しみなのだ。