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2014/12/04

民謡、淡く深いギター、身体の変化

今日、vinylsoyuzの清宮凌一さんにお誘いいただいて、木津茂里さんという民謡歌手・太鼓奏者のライヴに行ってきた。YouTubeで見たことがあるぐらいだったのだけど、ライヴは想像を超えてすばらしくて、ほんとによかった。 木津さんの声の響きはもちろんだし、津軽三味線も三線も最高なんだけど、それに合わせている青柳拓次さんのギターの音がなによりよかった。ギターが鳴るだけで、こんなにも淡く深く響くんだ・・・。聞き慣れた『炭坑節』に青柳さんのギターの音が重なると、節が前景化して、その背景に淡く深みのあるフォーキーな響きが流れる。節とフォークと、2つ(よりもっと多く)の情景が重なってノスタルジックな未視感を味わう。 音楽もアートも、いまここでいろんなものごとが重なってるんだ!そしてそれがおれのあたまんなかでぐるぐるまわって穴を開けようとしてるんだ!という興奮作用みたいなものがあって、それはやっぱり人の心をアゲる。そして、日常の感覚と違うその興奮は、おれはこんなにも別の感覚で生きることができるんだ、というオルタナティヴを提示する。 「音楽やアートが日常を豊かにする」というのは、いろんな感覚、いろんな状態に、自分の身体が変わるということを学びうる手立てだからなのかもしれないと思う。