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2011/11/25

イエローケーキ、可能性

今日はNIPのメンバーと、3月のプロジェクトに向けて最初のミーティング。《Yellow Cake Street》の映像を見せてもらい、むちゃくちゃドキドキした。直接現場にいけたわけじゃないけど、NIPの作品の中で、間違いなく一番ドキドキした。

児童館は「可能性と出会う場所」だと思っていて、それは学校や家庭では出会えない大人や活動に出会うことだと。中村児童館は、ぼくが中高生という可能性に出会う場所でもあり、中高生がアートという可能性に出会う場所でもあると。できるだけ面白く、わかるようでわからないアートに、最初に出会ってほしい。この最初の体験は、強烈であるはずだから。


2011/11/24

ワンダーサイト、修行

今日は祝日。『サウダーヂ』を観に行こうかと思ったけど、激混みだったので、トーキョーワンダーサイト渋谷『アートの課題2011』へ。岩井優さん、小泉明郎さん、田村友一郎さんと、東南アジアからの招聘作家のトークイベントが行われていた。グリッサゴーン・ティップタップタイさんというキャラクターの強烈さと、それについての田村さんの「E.Tを連れてるみたいで…」語りが可笑しかった。それぞれのアーティストが連動している過程を垣間見ることができた。

リサーチ、制作、アーカイヴという流れができていくあの感じ。そのための環境づくりを、マネジメントの皆さんはどんなふうにこなしていたのか。あるいはアーティストの自発性に委ねていたのか。場所によってやり方も様々なのだろうけれど、数年修行したい。


2011/11/22

水戸へ

今日は高速バスに乗って日帰り水戸旅行をしてきた。目的は、水戸芸術館のキュレーター高橋瑞木さんにお話を伺うこと。

ナデガタの児童館でのプロジェクトに向けて、2009年の展覧会『現代美術も楽勝よ』/ナデガタ作品《Reversible Collection》での高橋さんのお仕事について話を聞いておかなくては、と思った。水戸芸のコレクション展とナデガタの作品という2つの側面を両立させること、一般の市民のプロジェクトの関わり方への配慮、設計、人々の「感情」への配慮と合意形成。お話からどれほどのことが学べたのかは、ぼくの実践によって見えてくるのだろうけれど、水戸まで行ってよかった。ぼくのような未熟者にも真摯にお話をしてださった高橋さん、本当にありがとうございました。

水戸市内をうろうろして、高橋さんのお話を聞いて、清川あさみ展を観て、石田さんとお茶をして帰ってきた。石田さんは文プロと一緒に仕事をさせてもらった最初の年の、アー児の担当の方だ。今は常磐大学で教鞭をとっている。

たまに東京を抜けて、少し遠出するといい。東京を、自分の活動を俯瞰できる。






呼吸をやめる、呼吸をする

今日は書類仕事と打ち合わせを終わらせて家に帰ってきたら、鍋があった。そういえば、中村絵美が北海道で狩猟してきた鹿肉を食べる日だった。久しぶりに、マッカリでみんなでご飯を食べた。電車に乗ってわざわざ来てくれたみんなに感謝。

どうでもいい話だが、ぼくは生まれつき鼻炎で、鼻の通りが悪いからほとんど口で呼吸をしている。だけど今日ふと、鼻で呼吸をしてみよう、と思い立った。

やっぱり鼻の通りが悪いので、少し詰まったようになるけれど、呼吸はできる。普段、口を使って呼吸をしていたんだな、ということに改めて気付かされる。鼻で息を吸うと、呼吸をやめているのに、酸素を取り入れられている、というような感覚に、身体が変わった。そうすると、意識も少し普段より冴えて、考え事にキレが出てきた。これは使える。いい感じだ。

2011/11/20

マネジメントを学ぶなら

デザイナーやアーティストになるのではなく、その周辺でのマネジメントを志す人達が増えている気がする。ぼくもそのうちの一人だが、これは「アーティストが面白いことをするのをそばで見ていたい」「ものづくり(ファッション、音楽、アートetc)の現場に関わっていたい」という素朴な動機から始まる場合が多いだろう。ぼくもそうだった。

マネジメントは観客でも単なる現場スタッフではない。自分の頭で企画を考え、相談・交渉し、自分の足で現場を動きまわって、自分の手でアーティストが活動できる場をつくりあげる責任者だ。だから、つくり手の感覚で動いている。

マネジメントを学ぶなら、どんな小さなものでもいいから、コストを掛けて生産してみるのが一番効果があると思う。自分で企画を立て、人に相談し、資金を集め、実施し、記録し、まとめをつくり、発表し、そしてそれを発展させる、という一連の流れ。

なんか最近やることが大きくなりすぎているから、極小のものを丁寧に作る作業をしてみたい。いや、それの積み重ねでしかないはずなのだが。