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2011/10/27

いいと思ったら、まぜかえす

開進第一小学校の校長室にて
《まちのみなさんありがとう》の撮影が完了した!
(http://jidokan.net/blog/2011/1026-998/)

昨日のCAMPのトーク〈実践と判断〉にて、

「表彰式がうまくいって、喜びと喜びで終わってしまったら、その解釈で止まってしまう。例えば、警察の人の『うわ、でかいな...』とつぶやいた微妙な顔を、彼(表彰した子)には忘れないでほしい。」

というような内容を語っていた山本さん。いくつもの解釈のレイヤーがあって、そのどれかにかちっとはまってしまうのではなく、もっといろんなことを考えられる可能性を、彼の作品とその体験はもっている。


今日の最終日は学校の校長先生に「いろいろな話をしてくださってありがとうございます賞」を届けにいったわけだけど、届けたHくんと山本さんは、終わったあとの帰り道、こんな会話をしていた。

山「校長先生、いつもどんな話してくれてんの?」
H「え、わかんない」
山「わからんの?わからんかったら、『いろんな話しを...ありがとうございます賞』あげんでもよかったんじゃないの?」
H「えー...」

表彰できてよかった、と安心しているHくんのなかに、新しい疑問を生む。「あぁ、たしかにあれでよかったのかな?」とHくんが思ったかどうかはわからないけれど、こうして、経験を複層化・多面化している。山本さんの作品をみていると、あるいは本人と話をしていると、いくどとなくまえぜかえされる。ほんとうにラミエルみたいだ。





2011/10/26

子どもとの約束、報酬、経験

今日は午前中、近所の「ごたごた荘」に挨拶に行き、上石神井児童館に《チルドレン・プライド10.30》のチラシを渡して、あずかってもらってたプラカードを持ってかえってきた。そのあと、湯島児童館におじゃましてドッジボールして遊んで、宣伝。夜は、林立騎さんとハンス=ティース・レーマンさんの「クライストと演劇」の対談を聴きにいった。

子どもたちには「これ、参加したら何かもらえるの?」と聞かれるけど、そういうことじゃない。とにかく楽しいし、やったら気分がいいよ!と伝えている。そりゃまぁ「本郷いちょう祭り」だから、何かあるかもしれないけど、そういうことじゃない。たしかに、チルドレン・プライドは路上を歩くし、声を出すから緊張はする。自信をもって大きな声出してほしいなと思うし、その緊張から解放されたときの達成感はひとしお。そういうことなのだ。

もし仮に、これが子どもをパフォーマーとして"雇う"のであれば、話はべつだ。それに応じた報酬が必要になる。でもこのワークショップは、彼らに刺激的な体験を提供することを約束している。達成感とか、表現の自由とか、そういうものだ。だがそれは、何かを解決したり、有益な技術を手に入れたりするものではない。クライストの演劇同様、何度も問い直すことができる、マルチプルな経験なのだろう。あぁ、おもしろい。

山本さんのプロジェクト、まだ3つ残っている。しかし、それもあと2週間で一区切りだ。次はない。そのときはもう新しい時間がはじまっている。終わったら寂しくなるのだろうな。今できることをすべてやりきらないと、きっと後悔するだろう。それは分かっているのだから、今、全力で想像して、現実にしていけ。


2011/10/24

フットワーク、ネットワーク

もともと、なりふりかまってなんていられないはずなのだ。まったく、気を揉んでいたのがあほみたいだ。

今日は本郷の児童館や学校を回って企画の説明をさせてもらった。こうやって顔を合わせると次に繋がっていく。顔が見えないと、なかなか動きも出てこない。フットワークはネットワークになり、ネットワークを充実させるためにフットワークがある。

10月30日(日)《チルドレン・プライド10.30》いろんな子が集まるといいな。

車体、エンジン、ガソリン

「企画」は車体で、「経営」はエンジンとガソリンのような関係で、立派な車体があったとしても、ガソリンがなければその車は動かないわけで。そろそろ、新しい車体にかえて、エンジンもガソリンもタイヤもシャフトもとりかえる時期かもしれない。