開進第一小学校の校長室にて |
(http://jidokan.net/blog/2011/1026-998/)
昨日のCAMPのトーク〈実践と判断〉にて、
「表彰式がうまくいって、喜びと喜びで終わってしまったら、その解釈で止まってしまう。例えば、警察の人の『うわ、でかいな...』とつぶやいた微妙な顔を、彼(表彰した子)には忘れないでほしい。」
というような内容を語っていた山本さん。いくつもの解釈のレイヤーがあって、そのどれかにかちっとはまってしまうのではなく、もっといろんなことを考えられる可能性を、彼の作品とその体験はもっている。
今日の最終日は学校の校長先生に「いろいろな話をしてくださってありがとうございます賞」を届けにいったわけだけど、届けたHくんと山本さんは、終わったあとの帰り道、こんな会話をしていた。
山「校長先生、いつもどんな話してくれてんの?」
H「え、わかんない」
山「わからんの?わからんかったら、『いろんな話しを...ありがとうございます賞』あげんでもよかったんじゃないの?」
H「えー...」
表彰できてよかった、と安心しているHくんのなかに、新しい疑問を生む。「あぁ、たしかにあれでよかったのかな?」とHくんが思ったかどうかはわからないけれど、こうして、経験を複層化・多面化している。山本さんの作品をみていると、あるいは本人と話をしていると、いくどとなくまえぜかえされる。ほんとうにラミエルみたいだ。