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ラベル 東大泉児童館 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2011/12/04

「ふくづくり工房」始まる

東大泉児童館で「ふくづくり工房」という企画がはじまりました。夏のファッションショーでは子供たちが服の製作に関われなかった、という反省を活かして、彼らに服づくり基礎をレクチャー。講師は竹内大悟さんと高野萌さんにも手伝ってもらっています。



服を知るには解体するのが一番いい、ということで、服を解体して新しい服を作っていきます。針と糸、ミシンなど普段使ったことのない道具を駆使して、なんとか形にしていく。家庭科クラブの彼(写真下)は、ジーンズを分解して1つの巨大なジーンズをつくっている。



ここでは、いわゆる「かわいい」のイメージにするのではなく、パターンを組み合わせてできるシンプルかつストイックな服づくりを実践していきます。自分で着る服を作れるといいですよね。ぼくも勉強しなきゃ。

次回は12月24日(土・クリスマスイヴ!)

2011/08/15

20110814_ことばのかたち工房Pro


music by Shuta Hasunuma

Form on Words Fashionshow 2011.08.20 sat 16:00-

最近見ているSFアニメの中の、「未来が過去に影響するということだよ」というセリフがかなりぼくの気に入ってる。ぼくたちは10年,15年後の未来から、彼らの時空に干渉しているのだ、と考えるほど。

ところで、このビデオは子どもたちと一緒にファッションショーのモデルをスカウトしに行ったときの映像を編集したものだ。彼らと共に児童館から駅前のロータリーに出向き、街行く人たちを観察して「あの人いけそうじゃない?」「あの人優しそう!」と、話しかける人を判断していく。その中で、堂々としている人、突然話しかけてもよさそうな隙を残している人が見分けられるようになっていく。

翻って、自分のことを考えてみたらどうだろうか。駅から家に帰る時、ほとんど自分のことしか考えていないし、子どもに話しかけられたらもちろん驚くだろう。疲れているときだったら、イライラするかも知れない。そんな風にここを自分が歩いている、という別の時空を垣間見てしまった。

人々が街を歩く、という何でもない出来事のなかに、人々の生き様が現れてくる。そんなことを気にしているかはわからないが、彼らはまるでスパイ・ゲームのようにモデルスカウトを楽しんでいた。

時間とは、積み木のように積み上げられるものではなく、網にからむ蔦のように、複数の軸の間を行ったり来たり、出たり入ったりするものなんじゃないか。ぼくは彼らの姿に自分の過去を投影しているし、もしかしたら彼らはぼくやその他の大人に自分の未来を投影しているかも知れない。

そんなこと考えながら、ショーの5日前を迎える。

Form on Words Fashionshow 08.20 sat 16:00-

2011/08/03

0802_ことばのかたち工房Pro


《ことばのかたち工房Pro》が始まっている。「ファッションブランドをつくる」というこれまでのプロジェクトの中で、最も難易度の高いプロジェクトだ。しかし、面白いことがおきていて、大人が真剣に衣服制作をし、子どもたちがその様子を記録したり、街の中で宣伝をしたりしてマネジメントしている。こんな関係が生まれるとは思っていなかったから、嬉しい驚きの中でぼくはこの活動にいま向き合っている。

その中で思うのは、児童館って、「児童」の「館」と銘打たれている以上、そこにいる0~18歳の人は、どうがんばっても「子ども」になってしまう。「もう子どもじゃない」という自我が芽生え始めている人でさえ。だからある程度の年齢になると児童館には来なくなる。

中高生対応というのも、中学生にとってはカードゲームやPSPをだらだら続けていてもやっかまれない場所がほしいだけなのかも知れない。そこに企画を突っ込んだりしても、彼らにすれば当然それはうざいだけだ。

大人がたくさん児童館に来て、古着が山積みになっていて、なにやら議論が行われている。興味を持って関わろうとする子たち、特に10歳以上の子にぼくは「仕事」をオーダーする。ポスターを書いてくれだとか、モデルをスカウトしてきてくれだとか、ビデオを撮ってくれだとか。頼まれた彼らは、「どうやってやればいいのか教えてくれ」とか「こういうふうにしたい」とか、それなりに受け応えをしてくれる。本当なら仕事なのだけど、「児童館」という場が、遊びと仕事が混ざった状態にしている。

これでいいのだ。
これから先が楽しみなのだ。

2011/05/27

2011/05/14 ことばのかたち工房展 最終日



ことばのかたち工房展、ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。
これから西尾さんの新しいプロジェクトが始まります。リリースまでしばしお待ちを!

2011/03/07

《ことばのかたち工房》展 3/25~

3月25日から、東大泉児童館にて、ことばのかたち工房展が開催されます。26日17:00~オープニングパーティーです!
なお、児童館という会場の特性上、ご来場は予約制になります。
下記内容をご記入の上、メールにてご連絡ください。

==
宛先:info@jidokan.net
件名:ことばのかたち工房展 予約
内容:
1.お名前:
2.電話番号:
3.  ご来場時間:
==
皆様のご来場、心よりお待ちしております。

2010/11/14

11/13 ことばのかたち/関わり方/また会えるはずだよ


ことばのかたち工房
 今日は高校生が来てくれました。さすがエリート高校のボランティア部。高校一年生なだけあって、楽しみ方を分かっていたようです。子供な部分と大人な部分が不自然に同居する彼女たち、とても面白い時期だなぁと思いました。そしてこの日は初めて、工作室での実施をしました。ちょっと奥にある部屋なので、子どもたちは今日「ことばのかたち工房」をやっているということがあまり分からない様子でした。でも、ギャルたちは集まるし、面白い少年たちは来てくれたし、充実していましたよ。

中村児童館
 12時ころに抜けだして中村児童館へ移動。今日は「あきまつり」だったのです。ナデガタ山城さん、野田さんが中村児童館の秋祭りを体験。山城さんは昨日の代官山UNITでのイベント「THE☆荒川智則」の徹夜明けにも関わらず、8時半に出動!すごいなぁ。





 でも、職員の子どもとのコミュニケーションの仕方を見て、自分も体験することができてよかったと言っていました。たしかに、アーティストとして制作する上では、アーティストは職員の立場は経験しません。今回のように児童館の現場に入り込むことで、その経験は生まれたわけです。場所や人物を記憶するだけでなく、児童館という場所のコミュニケーションの作法を読み込んでいく山城さんのリサーチ能力。すごい。
 一方で野田さんは、秋祭りの来場者の多さに驚いていました。この延長線上にキッザニアがあることや、秋祭りのよく出来た経済システム、そこに集まってくる子どもたちの欲求の在り方に驚きつつ分析をしていました。
 今度は、何か実際にかたちを作ってみたいということで、現在進行中の企画あり。もしかしたら一月に実現するかも知れません。それも興味深いリサーチのプロセスなのです。

池田さんのこと
 その後また、東大泉児童館に戻ります。この日は少しだけハード。
 この日、先日電話でチラシを見た、と連絡をくれて遊びに来てくれた池田さん。関町に住んで主婦をしていて、図書館でチラシを見てきてくれたのだそうです。子どもと積極的に関わるわけではなく、むしろ戸惑っていた彼女は、古着から取り出された紐状のパーツを三つ編みにする作業に次第に没頭し、その作業をずーっとしていてくださいました。
 ぼくは、子どもと無理に関わるわけでもなく、でも作業をして、たしかに池田さんがその場に居るこの状況が、とても魅力的だと思いました。戸惑いの中で見出したこの場所との関わり方が三つ編みを続けることだったと思うのですが、そのかかわり方を子どもたちや高校生が受け入れ、任せている様子に、感動してしまいました。こうした関わり方の中で生まれるものが、作品となり、あるいは材料となり、これから児童館の壁を超えてつながっていく道筋を作っているのです。

よっちゃんのこと
 それから、今日は東大泉児童館職員の、よっちゃんの最後の日でした。おめでたいことに2人目のお子さんができて産休に入るため、この児童館を離れることに前から決まっていました。彼女のことは以前も書いたけれど、活動のイメージを共有するために何度も時間を奪って、本当に困らせてしまっていました。とくにかばちゃん(2008年度まで10年間東大泉児童館に務めた職員)の後継でプレッシャーも大きい中で、北澤くんとぼくたちというあまりに未熟で無駄なプライドだけの若者とのやりとりに、相当苦労されただろうと思います。
 でも、ぼくたちが少しずつ上手にコミュニケーションを持てるようになっていく過程を、見守っていてくれたことを今日知りました。二十歳の頃の青臭い衝動を、彼女は戸惑いながらたしかに受け止めていてくれたのです。
 産休を終えたら、また練馬区で職場復帰をする予定だそうです。

「また会えるはずだよ。臼井くんなら続けてるはず。またきっと一緒に面白いことできるでしょう」

適切な距離感で付き合うことを覚えたぼくとよっちゃんの間に、拒絶はありえないなと確信しました。ぼくたちの活動が、彼女が復帰した職場に出会うことを、ただ楽しみに待つだけです。
 ちなみにお子さんの出産予定日は1229日。ぼくの誕生日が31日。そしてその子は男の子。誕生日が同じだったらふしぎだね、と、笑っていってくれたことが嬉しかったのです。

2010/10/30

10/30 東大泉児童館あきまつり

10/30 東大泉児童館あきまつりのボランティアをしてきました。


寒くて暗くて冷たい天気にも関わらず、1000人近くの来場者。すげぇなぁ、相変わらず。


アーティスト・イン・児童館創設当初から、東大泉児童館の担当職員だったよっちゃん(高橋陽子さん)がもうすぐ産休に入る。二人目の子が生まれるそうだ。予定日がぼくの誕生日と近くて、何かあうるのかなぁと思ってしまいます。


凛として、冷静な彼女とは、何度か意見を交わしたこともあったし、食い違うこともあったし、いろんな時間を過ごしてきたように思います。そんなよっちゃんの、集大成じゃないけど、気合の入ったあきまつりを見せてもらった気がしました。


彼女と一緒に呑めるのは、2年後くらいになる。よっちゃんの呑みっぷりは豪快で、かっこいいのだ。