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2012/04/05

音楽、バラバラ、グルーヴ

3月31日に、UNITに「Brandt Brauer Frick」というユニットのライブに行った。ミニマル・ミュージックの系譜なんだけど、ジャズっぽい音も、聴いたことないパーカッションのリズムも、入ってくる音がかっこよくその重なりだけでグルーヴをつくりだすからホントすごい。そしてライブはめちゃくちゃ楽しい。

《全児童自動館》の制作・上映の過程と、Terry Rileyの「In-C」という曲の構造が本当によく似ている、と感じている。1つの短調な連音から始まり、別の連音が合わさっていく。途中から現われたり、消えたり、介入してきたりして、グルーヴが現われ、方々に広がっていく。



「蓮沼執太フィル」が3月20日の「MUSIC TODAY」で演奏していたのを聞いて知った曲なんだけど、聞いていて、この感覚知ってるぞ、と思っていた。それは児童館に流れる、中高生の複数の「気分」が、うねりをあげて当日に向かっていたあの過程だなぁと。

ひとつのコミュニティの作り方として、リーダーシップを誰かが発揮して一つの方向に導くのではなく、バラバラな意志が収束したり、拡散したりしながら、それぞれが調律していく方法がある気がしている。その豊かな「知性」をどうやって開こうかと思案している。

中村児童館の高校生が今日、「ちっちゃい子も、小学生も、中学生も高校生もいて、大人もいて、年齢も学校もバラバラの人が集まって一つの空間が成り立っててスゴイ」と言っていた。ぼくもこれスゴイと思う。今年のプロジェクトは、近代が生み出したいくつもの「分断」を乗り越えて、大きなグルーヴをつくっていく。それは児童館という壁を超えて広がるうねりであってほしいと願う。その方法論として、「音楽」はとても近いと思っているのです。






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