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2010/11/09

11/07 小沢剛さんアーティスト・トーク

11/07 府中市美術館で行われた、小沢剛さんのアーティストトークに行ってきました。

当日は映像機材が使えないトラブルがあって、予定通りのトークではなかったのですが、小沢さんの制作の観点、社会や風景の見方がわかって、やはり面白いなと思いました。

公開制作プログラム「できるかな2010 記憶」では、家にあった布やお菓子の空き箱や紙袋などを素材に、布や空き缶は白い膠を塗ってさらに上から同じ模様を油絵具で描き、紙袋はミキサーで砕いて紙粘土にして同じかたちに作り直す、ということを7月からひたすら時間を掛けて続けていったのだそうです。

この素材たちは、昨年亡くなった小沢さんのお母様の持ち物で、小沢さんはモノを通して、それらが生きられた時間のことを想いながら、それをなぞっていく。小沢さんなりの「喪」の行為だったのかなぁと思っています。

さて、そんな優しく、そして独特な「美」への関心をもつ小沢さんとのトークは12月11日。オープンミーティング第3会です。

なんだか、今回の「なぞる」行為にしても、地蔵を置いてみる「地蔵建立」シリーズにしても、彼の作品は何か子どもの一人遊びのように思えます。「ベジタブルウェポン」や「あなたが誰かを好きなように、誰かも誰かを好き」は、おもちゃや遊具を想起させます。「わくわくさん」は子どもの頃の彼のヒーローだったという話も納得。幼少期と今の制作活動のつながりやら、今子どもたちに対して思うこととか、聞いてみたい。

さぁ、少しずつ面白くなりそうな予感。

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