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2013/05/07

予測不可能を想像する

明日は朝から児童館館長会。区役所での会合は、年に何回かしか参加できないから貴重な機会。

日頃から、現場の館長さん、職員さんの理解と共感がなければぼくらは児童館で活動することもできないわけで、ただただ受け入れてもらえていることに感謝しています。

区と協働できるようにNPO法人をつくり、遊び場をもっと面白く創造的にするプログラムをつくってきました。しかし、一過性のイベントになってしまい、継続しないこの感じ。根本的に事業の体質を変えていかなくてはと思っています。

これまでは、ぼくたちが「子どもたちがこんなことをしたら、新しい芸術表現になるんじゃないか。児童館の面白さが表現できるんじゃないか」ということを考えて、児童館に提案してきました。しかし、それは企画の押し付けになっていたことも否めません。

これからは、企画を構想する段階から、子どもたちや職員の方々と一緒につくっていきたいと考えました。だから、今年度実施するのは、企画をつくるための企画です。

子どもたちのひらめきを誘発する環境をつくり、実現のための道筋をつくる。「ある体験をしたら面白かったから、次はこんなことやってみたい」という、発展的な循環をつくる。

出来上がる企画は、ともすればアートになるかもしれないし、全然アートっぽくならないかもしれない。アージで実現するものもあれば、児童館ごとにできちゃうものもあるだろうし、必ずしも実現する必要もない。現状とは違う未来の姿や、ありえるかも知れない可能性を、想像することが変化のはじまりなわけで。

もっと面白い遊びが欲しい。面白い大人に出会いたい。生きてくための知恵が欲しい。放課後の子どもたちはみなそう思っているはずです。彼らの見えない欲求を引き出すことから、プロジェクトを考えたい。そのほうが、大人の頭で考えたものを子どもに押し付けるより、予測不可能でいい。

児童館は、まだまだもっと面白くなる。東京都児童会館も閉館し、こどもの城もなくなっちゃうけど、それでもそのオルタナティブな機能はもっと意義をもつ。今年のアージのプロジェクトが、ちょっとでもその一助になれば。



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