Nadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子)[以下:NIP]と実施するプロジェクトのタイトルがついに決まった。
「Let's Research For Tomorrow」
有名な合唱曲から引用。児童館で何ができるか、来年作品をつくるためのリサーチプロジェクトの名前。これのプロジェクトがNIPの作品となるかどうかはまだわからない。作品をつくるための準備プロジェクトだと思っているけれど、うん、まだ全然何が起こるかわからない。
今日はNIPの3人と新宿のルノワールでミーティング。NIPの3人は静岡の「月見の里学遊館」での制作プロジェクト「Instant Scramble Gypsy」のミーティングから直行で来てくれた。本当に多忙な彼らが、僕たちと一緒に活動してくれることを、心から感謝している。
で、ミーティングを経て一つのアイデアが共有される。明日から中村児童館の工作室で「架空のチラシづくり」が始まることに。既存の雑誌やフライヤーを切り抜き、コラージュして、架空の展覧会、架空のライブ、架空の映画のチラシをつくり、そこに中高生も巻き込んでいくことで、彼らがどんなことをしたがっているかを探っていくためのアクションとして。あるいは児童館の新しい遊びとして。
作られたチラシは次々と児童館の壁に貼り出される。遊びから生まれた個人の妄想がパブリックなものとなって、他の子に見られる。フィードバックを受ける。
もしかしたら人気のチラシは実際にやるかも知れないし、書いたやつにやらせるかも知れない。どうなるかはさっぱりわからないけど、とにかくアホなアイデアだけは「チラシ」という形式を持って蓄積されていくことになる。
でも、このプロジェクトにはまだ名前がなかった。
山城「プロジェクトのタイトルぐらいは決めといたほうがいいなぁ。なんか別に具体的な名前じゃなくてもいいから、「なんとかリサーチプロジェクト」みたいなねー」
中崎「子どもリサーチ?全自動リサーチ?」
野田「リサーチ フォーなんとか・・・」
臼井「リサーチフォー・・・・トゥモロー」
野田「そうだよね、いい歌だよね。レッツサーチフォートゥモロー」
山城「え?レッツサーチフォートゥモローってなんなんそれ?」
野田「そういう歌があるんだよ」
山城「それいいやん。レッツリサーチフォートゥモローにしようよ」
臼井「うわやば、それ!」
山城「絶対いいで、皆知ってるし!」
・・・ってな具合にタイトルが決まる。満場一致。タイトルが決まったときに鳥肌がたつと、それは良いプロジェクトということなんだな。
他にも高校生が小中学生にハイスクール・ライフを疑似体験させる「ハイスクール児童館」や、「児童」と「自動」を掛けて「全自動児童館」とかそれをオペラで発表する「全自動オペラ」とか、アホなアイデアばかり出てくる。やっぱりNIPはいつも冗談から始まっているのかなぁ?英語で「イタズラ」のことを"practical joke"というのだけど、まさに実践的な冗談なのかも知れない。
タイトルが決まったところで買出しとチラシ集め。バルト9から世界堂に行く。最後は中崎さんと山口さんと3人でラーメンを食べて、解散。
しかしまぁ、なんだか本当にわくわくしているのだ。西尾さんと「ことばのかたち工房」を始めた時と同じような高揚感がある。こういう高揚感を感じる時は、何かすごいことが起きるのだ。ぼくの予想を超えた、すごいことが。日常の延長線上で、この「すごいこと」に出会えるのを、ぼくは毎日待ち望んでいる。
さぁ、明日を探しに行こう。
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