ページ

ラベル LRFT の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル LRFT の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2011/07/13

7月17日(土)オープニング・ミーティング



アーティスト・イン・児童館2011[予告編]
オープニング・ミーティング

ファッションショー、パレード、フェスティバル!?2011年度「アーティスト・イン・児童館」の新たな企画がいよいよ始動。多彩な招待作家3組による作品プランを紹介し、その中でいかに遊ぶか、来場者を交えてアイデアを広げるオープニング・ミーティングを開催します。プロジェクトを一緒につくるサポーターについての説明も実施。入場無料、予約不要です。子ども、地域、アートに関わる活動にご興味をお持ちの方、お気軽にご来場ください。
ゲストアーティスト:
西尾美也/山本高之/Nadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子)
※中崎透さんは都合により出演できません。ご了承ください
会場:アーツ千代田3331 東京文化発信プロジェクトROOM302
日時:平成23年7月17日(日) 18時~19時30分
   ※19時30分から20時まではサポーター登録をしていただける時間となっております
お問い合わせ▶
アーティスト・イン・児童館 実行委員会 事務局
〒178-0064 東京都練馬区南大泉3-14-27
mail: info@jidokan.net
tel   : 080-1207-1395(担当:臼井)
主催:東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人 東京都歴史文化財団)、アーティスト・イン・児童館実行委員会

2011/02/21

Let's Research For Tomorrow 成果報告+新規事業プラン説明会!

2月も後半になり、寒い日と暖かい日が交互にやってきております。
時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

さて、私たちアーティスト・イン・児童館実行委員会は、来る2月26日土曜日(17:30-18:30)に、2010年度に練馬区立中村児童館に招待しているアーティストユニット「Nadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子)」より、今年度の成果報告と来年度の新規プロジェクトプラン説明をするイベントを実施させていただく運びとなりました。

下記にチラシを添付いたしましたので、ご確認のうえお気軽にご来場ください。

みなさまのご参加、心よりお待ちしております。

アーティスト・イン・児童館プログラムディレクター
臼井隆志


2011/01/29

2011/01/26 Let's Research For Tomorrow

レッツ・リサーチ・フォー・トゥモロー!

NIP3人揃い踏みで、だいぶプランが固まってきたこの日、2月26日の制作発表に向けて、スケジュールを調整したり、具体的なプランを話しあってから、児童館へ。

児童館では、館長や安藤さんに26日に発表する内容のことを話しつつ、中高生にも挨拶しつつ。そのまま寒い冬のよるのグラウンドに連れて行かれて、みんなでサッカーをすることに。中崎さんにはチラシをつくってもらうはずが、結局サッカーで…。いつも結局遊んでしまう、というのがこのリサーチで度々繰り返されてきたことなのです。

そんなこの日のレポートは、野田さんからの一言↓↓

さて、次回は2月9日。この日はあんドーナツとの具体的な打ち合わせも待っています。

しかし、卒論提出間際でなんだか頭が切り替わっていないぼくですが、ちょっとこの日はぼーっとしてました。ミステイク。

2011/01/22

2011/01/19 Let's Research For Tomorrow

Let' Research For Tomorrow

この日は、先週の中崎さんからバトンタッチで山城さんが来館。


この日山城さんは静岡に行っていて、新幹線で帰ってきたばかり。お腹がすいた、ということでシャ・ノワールで珈琲とパスタを食べながら、来年実施のプロジェクトについてミーティングをしました。

ここではまだ何も明かしませんが、だいぶやりたい事のイメージが浮かび上がってきた感じです。まだ「これだー!」というような手応えはありませんが、これからこのアイデアが練り上げられていくプロセスを追っていくこと、その過程で「これだー!」の瞬間が訪れるはず。記録にも気合が入ります。

ミーティングを終えて児童館へ。この日はあんどーなつの45歳の誕生日をいわおう!(1966年1月21日生まれ)ということでケーキの材料を買っていきます。サプライズで「あんどーなつ」とメッセージチョコも。(年齢がいい加減に書かれています)

ホットケーキを作りながら、一人の女子の恋愛相談を聴きます。これがなんと「浮気」について。最近話題の「浮気」なのですが、ちえちゃんも山城さんもぼくも「彼氏いても他の人が気になることなんて全然変なコトじゃないでしょ」と浮気?を肯定。その子は「わぁ、うれしー!ここ毎週くる!」と言って喜んでいました。まぁでも浮気ってされるめっちゃイヤなんだけどね。



最後に生クリームをトッピングしてケーキが完成!ちえちゃんと中学生達が焼いたあんどーなつクッキーも添えます。そして遊戯室に全員を集め、ケーキにローソクをさして火を灯したところでパソコンで作業していたあんドーナツを呼び入れます。そしてお決まりの「ハッピーバースデートゥーユー♪」。



あんどーなつを喜ばせるというミッションの達成を共有したみんなは浮かれモード。体をぶつけ合ったりして、いつもとは違うはしゃぎ方をしていました。興奮の余韻はこんな感じ↓

<動画挿入予定>

そしてその後、山城さんと電車に乗り込んでいざ秋葉原は3331へ。この日は文化発信プロジェクト室の森さん坂本さんとのミーティングでもあったのです。電車の中と移動中にアジェンダを作成して、野田さん、山口、時里と合流してミーティングに臨みます。


このミーティングの結果、さらにプロジェクトのハードルが高くなりました。2012年実施予定の展覧会に向けて、「長い闘いになりそうですね」。

さて来週は久しぶりにNadegata Instant Partyメンバーが3人揃いますよ!
アイデアの仮発表をしてもらおうかな。ちょっと考え中です。お楽しみに!


2011/01/16

2011/01/12 Let's Research For Tomorrow

この日はレッツ・リサーチ・フォー・トゥモロー。Nadegata Instant Partyの中崎透さんが、初めて一人でリサーチ。

ふうが、うら、のぶの中学生三人組と、中崎さん、職員のきょうちゃん、臼井の3人でひとしきりサッカーをしてへろへろになったのち、臼井は果敢にもたくむに総合格闘技関節技戦を挑む。あっさりと2連敗して、だらだらと休憩。(たくむはめちゃくちゃフィジカルが強くて、アームロックもヒールホールドもちっとも決まらなかった。腕を取られて終わり。)



その後、ひろしやたくや、ふうが、大竹ちゃんたちと児童館の人間関係を色々と教えてもらう。

リサーチ終了後は、ハウスマッカリで新年会第二弾。鍋を囲んで、あんどーなつとちえちゃんも来てくれました。

ここでなんと、中崎さんから来年度実施プロジェクトのアイデアを発表。今はまだ秘密ですが、キーワードは“automatic”と“5000”です。

さて、中崎さんはこの日の様子をこんなふうに振り返っていますよ。↓↓



レッツ・リサーチ・フォー・トゥモロー!!

2011/01/11

2011/01/10 新年会「ハッパーティー」

今日はNadegata Instant Partyの山城さん、野田さんを招いてハウスマッカリで新年会。

中村児童館からしげとたけちゃん、大久保児童館のおしづ、アサヒで会った梅ちゃん、文化発信プロジェクト室の坂本さん、millgraphの富井さんが来てくれた。なんと富井さんは飛び入り参加。

本日のメニューは、「じゃがもちのサルサソースがけ」、「トムヤム鍋」、「アボカド納豆」、「野沢菜漬け」、「タコライス」、「トムヤム風おかゆ」の6品。山城さんが持ってきてくれた日本酒「獺祭」がとっても美味しい。

たけちゃんとしげに料理手伝ってもらったり、おしづから新宿の児童館事情の話聞いたり、富井さんと本の話したり、坂本さんに来年の豊富を話したり、今日のマッカリの空気は充実していた。例えばたけちゃんが大久保児童館に行ったり、おしづが富井さんの本を手にしたり、そういう移動や出会いのルートが、ここで開かれている。

今日はなにより、野田さんとじっくり話ができたことを、ぼくは喜んでいる。2011年のこと、アーティスト・イン・児童館やお互いの個人としてのこれからのことを、丁寧に話し、考えた。彼女から嬉しい報告を聞くことができたし、ぼくも報告したかったことを報告できたし、そしてなにより「背中を押す」という言葉そのままの強い応援の言葉をもらい、色んなことが愛おしくなった。

帰り道、山城さんと風邪気味の野田さんを駅まで送っていく。「今月と来月でじっくり詰めていこう」と、白い息を吐きながら山城さんは話す。「間違いなく、今までで一番難しい、難題ですね!」そう言われてちょっと複雑な気分だけど嬉しい。高ければ高い壁のほうが登ったとき気持ちいいもんな。うまく表現できるか分からないが、ぼくが今考えているのは、心を鬼にする事だ。「児童館のためになること」なんか一切考えず、現実をひっくり返し、バラバラに解体するようなことをやらないと面白さが際立たないだろうと思っている。生半可なことでは、あの児童館のポテンシャルに負けてしまうだろう。そう考えると「難題」というのも頷ける。

しかし2011年、盛りだくさんな一年になることはもうわかっていて、そのなかでもNadegata Instant Partyは、規模で言えばメインイベントをはる大役を担ってもらうことになる。と、ぼくは思っていて、その心の準備を徐々にしていきたいと思っているところなのだ。

さて、2011年、どうなるだろうね。しげとたけちゃんとは、2011年度の作戦会議を一緒にしはじめている。冷静沈着かつ果敢に。

2010/12/21

12/19 Instant Scramble Gypsy

Nadegata Instant Partyプロデュース
『Instant Scramble Gypsy』

目当ては、その作中に登場する「どまんなかセンター」。

今回のリサーチのメンバーはなんと中村児童館のおなじみしげと、児童館担当職員のちえちゃんと、祐斗の彼女のカズキ。しげ、祐斗、あんどーなつといえば、ココ数年児童館を牽引してきたトリオで有名だが、この日はちょっと異例のメンバー。

アーティストが児童館をリサーチするのの反対で、児童館のメンバーがアーティストをリサーチするいわば「逆リサーチ」が起こったのだ。この日の事はぼくのフィールドノートに着々と綴られている。


ところで『24 OUR TELEVISION』の時も思ったけど、ナデガタの作品はどうしてこんなに切ないのかな。イカれたコンテンツで空間が満たされてて、カオス状態なのも面白いんだけど、なぜだろう。それぞれ一生懸命やっているからなのだろうか。それを遠くで眺めてる気分だからだろうか。「どまんなかセンター」に居ると、まるで映画でも観ているような、そんな気分になってしまう。



最近『リリイ・シュシュのすべて』を観たせいなのか、「どまんなかセンター」に入り浸る中学生をしげが外に連れだしているのを、ぼぉーっと見入ってしまった。


みんな「ほんと、今日来てよかった」と言っていて、NIPのみなさんも「来てくれてよかった」と言っていて、ぼくはとても嬉しい気持ちになった。しかし、この日起こっていたことが、後に大きな影響を及ぼすことを、今はまだ誰も分かっていないのだ。

2010/12/19

12/18 ウィンターステージ

中村児童館に通い始めたのが去年の「ウィンターステージ」からだから、この日でちょうど1年。去年も出演していたパフォーマーたちが、研鑽を積んでまた出演していた。メンツがいれかわっていたりして、1年経ったことをのんびりと実感。

AIRS in Nakamura Children's House from Takashi Usui on Vimeo.


この日のエアーズはAKB48『ヘビーローテーション』。すごかったよ。

2010/11/14

11/13 ことばのかたち/関わり方/また会えるはずだよ


ことばのかたち工房
 今日は高校生が来てくれました。さすがエリート高校のボランティア部。高校一年生なだけあって、楽しみ方を分かっていたようです。子供な部分と大人な部分が不自然に同居する彼女たち、とても面白い時期だなぁと思いました。そしてこの日は初めて、工作室での実施をしました。ちょっと奥にある部屋なので、子どもたちは今日「ことばのかたち工房」をやっているということがあまり分からない様子でした。でも、ギャルたちは集まるし、面白い少年たちは来てくれたし、充実していましたよ。

中村児童館
 12時ころに抜けだして中村児童館へ移動。今日は「あきまつり」だったのです。ナデガタ山城さん、野田さんが中村児童館の秋祭りを体験。山城さんは昨日の代官山UNITでのイベント「THE☆荒川智則」の徹夜明けにも関わらず、8時半に出動!すごいなぁ。





 でも、職員の子どもとのコミュニケーションの仕方を見て、自分も体験することができてよかったと言っていました。たしかに、アーティストとして制作する上では、アーティストは職員の立場は経験しません。今回のように児童館の現場に入り込むことで、その経験は生まれたわけです。場所や人物を記憶するだけでなく、児童館という場所のコミュニケーションの作法を読み込んでいく山城さんのリサーチ能力。すごい。
 一方で野田さんは、秋祭りの来場者の多さに驚いていました。この延長線上にキッザニアがあることや、秋祭りのよく出来た経済システム、そこに集まってくる子どもたちの欲求の在り方に驚きつつ分析をしていました。
 今度は、何か実際にかたちを作ってみたいということで、現在進行中の企画あり。もしかしたら一月に実現するかも知れません。それも興味深いリサーチのプロセスなのです。

池田さんのこと
 その後また、東大泉児童館に戻ります。この日は少しだけハード。
 この日、先日電話でチラシを見た、と連絡をくれて遊びに来てくれた池田さん。関町に住んで主婦をしていて、図書館でチラシを見てきてくれたのだそうです。子どもと積極的に関わるわけではなく、むしろ戸惑っていた彼女は、古着から取り出された紐状のパーツを三つ編みにする作業に次第に没頭し、その作業をずーっとしていてくださいました。
 ぼくは、子どもと無理に関わるわけでもなく、でも作業をして、たしかに池田さんがその場に居るこの状況が、とても魅力的だと思いました。戸惑いの中で見出したこの場所との関わり方が三つ編みを続けることだったと思うのですが、そのかかわり方を子どもたちや高校生が受け入れ、任せている様子に、感動してしまいました。こうした関わり方の中で生まれるものが、作品となり、あるいは材料となり、これから児童館の壁を超えてつながっていく道筋を作っているのです。

よっちゃんのこと
 それから、今日は東大泉児童館職員の、よっちゃんの最後の日でした。おめでたいことに2人目のお子さんができて産休に入るため、この児童館を離れることに前から決まっていました。彼女のことは以前も書いたけれど、活動のイメージを共有するために何度も時間を奪って、本当に困らせてしまっていました。とくにかばちゃん(2008年度まで10年間東大泉児童館に務めた職員)の後継でプレッシャーも大きい中で、北澤くんとぼくたちというあまりに未熟で無駄なプライドだけの若者とのやりとりに、相当苦労されただろうと思います。
 でも、ぼくたちが少しずつ上手にコミュニケーションを持てるようになっていく過程を、見守っていてくれたことを今日知りました。二十歳の頃の青臭い衝動を、彼女は戸惑いながらたしかに受け止めていてくれたのです。
 産休を終えたら、また練馬区で職場復帰をする予定だそうです。

「また会えるはずだよ。臼井くんなら続けてるはず。またきっと一緒に面白いことできるでしょう」

適切な距離感で付き合うことを覚えたぼくとよっちゃんの間に、拒絶はありえないなと確信しました。ぼくたちの活動が、彼女が復帰した職場に出会うことを、ただ楽しみに待つだけです。
 ちなみにお子さんの出産予定日は1229日。ぼくの誕生日が31日。そしてその子は男の子。誕生日が同じだったらふしぎだね、と、笑っていってくれたことが嬉しかったのです。

2010/11/11

11/10 レッツ・リサーチ・フォー・トゥモロー

11/10 レッツ・リサーチ・フォー・トゥモロー

今日は山城さん、辻、時里くんと中村児童館訪問。12月に『真冬のキモだめし』を構想しはじめている。なんだか、少しずつ動いてきている。気持ちも、出来事も。なんだか、堰き止められて淀んだ水が、誰も気づかないところで少しずつ流れ出し始めたような、そんな気配がする。決壊の予感を覚えている。



突然だけど、町の中や美術と関係ない人とコラボレーションしてできる作品には二通りある気がしている。

1つは、皆の想いや情念を引き受ける物。「記念碑」や「墓」的なものだろうか。これはパブリック・アートの歴史研究を紐解くと見えてくる気がする。

もう1つは、ぼくたちの気付かなかった行為や表情を浮かび上がらせるもの。「鏡」や「水面」のようなもの。コンセプチュアル・アートはブルデューの概念にちなんだ「リフレクシヴ・アート」の別称を持つと聞く。この系譜で考察できそう。

ぼくは今、後者の「水面」や「鏡」に不覚にも出会ってしまうルートを作るような、そういう世界を夢見ている。

2010/10/28

10/24 中村小お祭り+magatama

10/24 中村小学校のお祭りと豊玉中の音楽祭へ。





この日、児童館の連中が中村小学校と豊玉中、両方のお祭りをはしごするというので、それを見に行くことに。中村小学校の芝生のグラウンドでは、立ち回りで見事なチャンバラ芸を(臼井は見逃したのですが…。)、そして豊玉中ではライブとMCのパフォーマンスを披露し、会場をヒートアップしていた。




ナデガタの山城さんも来てくれて、盛り上げに一役買ってていた。


なんっていうのかな、彼らはその場所にいって、何か人を楽しませて、自分も喜ぶ。吉本興行のようだ。

2010/10/15

10/13 中高生VSアーティスト [Open Meeting 1st]

10/13 wed.
『中高生VSアーティスト 遊びと美術のネクスト・ステージ』

エアーズのパフォーマンス、あんどーなつの不思議な部屋、それを盛り上げるナデガタ中崎さん山城さんのスキル、野田さんの空間とお客さんへの配慮、そして中高生を最後に魅了した山城さんの訴えかけ。極めつけは卓也の「おれたちにも何かできるとおもう」という言葉。もっと時間がほしかった。反省点はもちろんたくさんあるけれど、でも、成功と言っていいと思う。

ぼくはこの日、ナデガタの真髄は「演出」にあると感じた。言葉、マイク、ギャグ。それはある種、人の心を高ぶらせ、何かしたい!とそそのかす技法。24 OUR TELEVISIONでも、「カメラ」という道具によってその妙技は見事に発揮されていた。でもそこにあるのはイタズラ心(もっと強く言えば悪意)だけではなく、現実が想像を超えることへの希望でもあるように思う。

中村児童館の連中には、その技法を十分に盗んでもらいたい。それを使って新しい遊びを編み出し、拡散させていってほしい。

児童館という施設への貢献ももちろん考えたい。職員、保護者、ボランティアサークル、中高生、小学生、幼児という現在の児童館利用者の縦の階層と、児童館を利用しない中高生、小学生、関係性を持たない地元住民という児童館の外側のコミュニティがある。つながる回路を組み立てるか、巻き込む"台風"を作りだすか、彼らの悪ふざけには、ある運動と構造が内包しているはずなので、そこから導きだしていきたい。

さらに、ナデガタが演出し、中村児童館の連中が応答した出来事が、展示され、公開されるとき、人に分かりやすいショックを与えるものになっていてほしいと思う。「こんなことしちゃっていいのかよ・・・」と、観客が罪悪感すら覚えるほどの何かになっていてほしい。それが売れるものになっていれば、もっといい。

2010/10/06

09/29 Let's Research For Tomorrow

Nadegata Instant Partyによるリサーチプロジェクトの初日。事務局スタッフは一足先に児童館入して、「実際には実施されないイベントのチラシ」の制作準備。下地の紙、チラシの入れ物、ハサミ、ノリを用意し、机に並べる。チラシの切り抜きを始める。小学生の低学年の子たちが興味を持って、切り抜きに混じり始める。



みんな到着。野田さんは椅子に座ってチラシを眺め、中崎画伯はすぐさま制作を始める。

最初に出来たのは「ウンコ座り選手権」。チラシの某俳優の座り方からインスパイアされてる。

その後、「うた大会」「オリジナル大会」「セクシー田植え」「食用まゆげ養殖中」「中村SF運動会」など、変なネタが生まれ続ける。





途中、この日の児童館のイベントであった「ギネス大会」に画伯が参加。大人気なく決勝まで勝ち残りに対し、野田さんが女子たちを囲い込み、画伯にやじを飛ばす。決勝では相手を挑発しようとして、敗退。子どもたちは画伯の敗北に大喜び。

山城さんはギネス大会をひとしきり見た後、工作室を整え始める。チラシのつくり方を書いたり、案内板を作ったり。YCAMエデュケーター時代に培われたであろうコーディネート術。さすが。


そのあと、みんな一度遊戯室に集められる。実はこの日はこれまで働いていた職員さんのお別れ会。突然別れが伝えられる。児童館のちょっと寂しい一面。


お別れ会とギネスの表彰式が終わると、学童クラブの子たちがぞろぞろと帰り始める。


そのあとはいよいよ「なかなかTIME」の始まり。しげたちとサッカーを始める。


罰ゲームで足つぼマッサージを喰らう山城氏。ぼくも喰らったけどマジで痛い。


その後、13日のトークイベントに向けて、チラシを作成。


それが、コレ。



その後、だらだらしゃべりながらチラシをつくる。途中、中高生カップルを呼び出したりして恋愛事情を聞き出しながら、しゃべる。彼らは、ぼくらが何をしているのか全然分かっていない様子だった。

この日の児童館は事の外まったり。全然バスケも盛り上がらない。みんなダラダラしてる。そもそも「なかなかTIME」自体がそういう時空間なのだ。ダラダラとしゃべったり、おやつ食べたりしてるなかで、急にバスケやサッカーが始まったり、けん玉やり始めたり、あるいはバンドが生まれたりする。



その後はあんどーなつも交えて今日の振り返り。なかなか狙い通りできなかったね、と悔しい一同。


反省会の様子を茶化すしげ。なんで児童館で大人があんな真面目な顔してしゃべってんだよ!きゃっきゃ!と笑う。写メる。


 だらだらしてる中から急にエネルギーが噴火するまで、NIPが何者であるかをパフォーマンスし、それへのリアクションを待ち続ける必要があるだろう。そのためのリサーチ。本当に、明日のための、リサーチ。まるで、ゴールの見えないマラソンのよう。

さて、次回は10月13日(水)「中高生VSアーティスト 遊びと美術のネクスト・ステージ」、何が起こるかお楽しみ!!

2010/09/29

9/28 Let's Research For Tomorrow

Nadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子)[以下:NIP]と実施するプロジェクトのタイトルがついに決まった。

「Let's Research For Tomorrow」

有名な合唱曲から引用。児童館で何ができるか、来年作品をつくるためのリサーチプロジェクトの名前。これのプロジェクトがNIPの作品となるかどうかはまだわからない。作品をつくるための準備プロジェクトだと思っているけれど、うん、まだ全然何が起こるかわからない。



今日はNIPの3人と新宿のルノワールでミーティング。NIPの3人は静岡の「月見の里学遊館」での制作プロジェクト「Instant Scramble Gypsy」のミーティングから直行で来てくれた。本当に多忙な彼らが、僕たちと一緒に活動してくれることを、心から感謝している。



で、ミーティングを経て一つのアイデアが共有される。明日から中村児童館の工作室で「架空のチラシづくり」が始まることに。既存の雑誌やフライヤーを切り抜き、コラージュして、架空の展覧会、架空のライブ、架空の映画のチラシをつくり、そこに中高生も巻き込んでいくことで、彼らがどんなことをしたがっているかを探っていくためのアクションとして。あるいは児童館の新しい遊びとして。



作られたチラシは次々と児童館の壁に貼り出される。遊びから生まれた個人の妄想がパブリックなものとなって、他の子に見られる。フィードバックを受ける。


もしかしたら人気のチラシは実際にやるかも知れないし、書いたやつにやらせるかも知れない。どうなるかはさっぱりわからないけど、とにかくアホなアイデアだけは「チラシ」という形式を持って蓄積されていくことになる。



でも、このプロジェクトにはまだ名前がなかった。

山城「プロジェクトのタイトルぐらいは決めといたほうがいいなぁ。なんか別に具体的な名前じゃなくてもいいから、「なんとかリサーチプロジェクト」みたいなねー」

中崎「子どもリサーチ?全自動リサーチ?」

野田「リサーチ フォーなんとか・・・」

臼井「リサーチフォー・・・・トゥモロー」

野田「そうだよね、いい歌だよね。レッツサーチフォートゥモロー」

山城「え?レッツサーチフォートゥモローってなんなんそれ?」

野田「そういう歌があるんだよ」

山城「それいいやん。レッツリサーチフォートゥモローにしようよ」

臼井「うわやば、それ!」

山城「絶対いいで、皆知ってるし!」

・・・ってな具合にタイトルが決まる。満場一致。タイトルが決まったときに鳥肌がたつと、それは良いプロジェクトということなんだな。


他にも高校生が小中学生にハイスクール・ライフを疑似体験させる「ハイスクール児童館」や、「児童」と「自動」を掛けて「全自動児童館」とかそれをオペラで発表する「全自動オペラ」とか、アホなアイデアばかり出てくる。やっぱりNIPはいつも冗談から始まっているのかなぁ?英語で「イタズラ」のことを"practical joke"というのだけど、まさに実践的な冗談なのかも知れない。



タイトルが決まったところで買出しとチラシ集め。バルト9から世界堂に行く。最後は中崎さんと山口さんと3人でラーメンを食べて、解散。



しかしまぁ、なんだか本当にわくわくしているのだ。西尾さんと「ことばのかたち工房」を始めた時と同じような高揚感がある。こういう高揚感を感じる時は、何かすごいことが起きるのだ。ぼくの予想を超えた、すごいことが。日常の延長線上で、この「すごいこと」に出会えるのを、ぼくは毎日待ち望んでいる。

さぁ、明日を探しに行こう。