新宿から埼京線と京浜東北線を乗り継いで、南浦和で下車。西口の喫茶店で小沢剛さんと打ち合わせ。以前お会いしたときタバコを吸っていたイメージがあったので、気を使って喫煙席で待っていたら、タバコは吸わないそうな。
「もらいタバコを時々吸うぐらいだよ」
なんだか納得させられた一言だった。なるほどね、そういうことか、と。具体的にどうというわけではないのだけど、彼の作品と人柄のつながりがふと見えた。
打ち合わせは、打ち合わせというよりも僕の個人的な興味を次々と質問していった感じだ。美術館をどう捉えているのかとか、ノッポさんのこととか、子どもの頃のこととか、作品のことや、図録や作品集などの出版のこと、税金の使い方のこと…。
「アーティスト・イン・児童館」を作るときに、小沢さんの『相談芸術』シリーズを参照していたこともあって、彼への興味はやはり尽きない。「昭和40年会」のようなコラボレーションワークも多く、快快や安野太郎さんなどとは世代を超えた、「西京人」では中国人、韓国人、日本人の国境を超えた活動を展開している。彼の柔軟性とコミュニケーション欲をぼくは見た気がした。
でも、「具体的に絵を描いたり彫刻を作ったりはしていないけど、根底にあるのは美術の制度とか、"描くこと"なんだけどね。」と彼は言い切っていた。そこをぜひ語ってほしい、と話した。
山本さんと小沢さん、二人が顔を合わせるのは9日後。アーティスト・イン・児童館というプログラムが持っているネットワークが人を集め、一同に顔を合わせる日になる。
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