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2010/10/15

10/13 中高生VSアーティスト [Open Meeting 1st]

10/13 wed.
『中高生VSアーティスト 遊びと美術のネクスト・ステージ』

エアーズのパフォーマンス、あんどーなつの不思議な部屋、それを盛り上げるナデガタ中崎さん山城さんのスキル、野田さんの空間とお客さんへの配慮、そして中高生を最後に魅了した山城さんの訴えかけ。極めつけは卓也の「おれたちにも何かできるとおもう」という言葉。もっと時間がほしかった。反省点はもちろんたくさんあるけれど、でも、成功と言っていいと思う。

ぼくはこの日、ナデガタの真髄は「演出」にあると感じた。言葉、マイク、ギャグ。それはある種、人の心を高ぶらせ、何かしたい!とそそのかす技法。24 OUR TELEVISIONでも、「カメラ」という道具によってその妙技は見事に発揮されていた。でもそこにあるのはイタズラ心(もっと強く言えば悪意)だけではなく、現実が想像を超えることへの希望でもあるように思う。

中村児童館の連中には、その技法を十分に盗んでもらいたい。それを使って新しい遊びを編み出し、拡散させていってほしい。

児童館という施設への貢献ももちろん考えたい。職員、保護者、ボランティアサークル、中高生、小学生、幼児という現在の児童館利用者の縦の階層と、児童館を利用しない中高生、小学生、関係性を持たない地元住民という児童館の外側のコミュニティがある。つながる回路を組み立てるか、巻き込む"台風"を作りだすか、彼らの悪ふざけには、ある運動と構造が内包しているはずなので、そこから導きだしていきたい。

さらに、ナデガタが演出し、中村児童館の連中が応答した出来事が、展示され、公開されるとき、人に分かりやすいショックを与えるものになっていてほしいと思う。「こんなことしちゃっていいのかよ・・・」と、観客が罪悪感すら覚えるほどの何かになっていてほしい。それが売れるものになっていれば、もっといい。

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