ovalの活動再開記念ライブに行ってきた。
でも、この日一番よかったのはICCで展示を予定している渋谷慶一郎さん。ノイズなのだけど、それはある世界を想起させる精度の高い構成になっていて、全く新しい音楽を聴いている気分になった。車か飛行機か、あるいは体自体がどこかを高速で移動しているかのような体験をした。
音楽の体験は、皮膚や内臓で、直接振動を受け止めるものだから、それは強度が高い。翻って美術は視覚から。皮膚や内臓が反応するのは、視覚から情報を解析し、記憶の中の何かと結びついて別の感覚を想起させてから。目ではなく身体全体が反応するまでに「消化」する時間が必要。音楽のほうがわかりやすいのだ。だから音楽のマーケットが大きいのだろう。
一緒に行った山城さんは「音楽ええなぁ、うらやましいし、さびしいし、なんか悲しくなってきたわ。」「美術じゃこんなかっこええこと無理なんかなぁ、なんかほんまにおれもかっこいいことしたいわ」と言っていた。だからといって美術も負けてられん!強度の高い体験をつくりたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿