渋谷から中村橋へ
この日は渋谷でOverAllの展示を見てから、中村児童館へ。
学園祭の雰囲気の中で、反物の日干しのように、織り上げられた一枚布のように、パッチワークの「渋谷川」は飾られていました。
シンポジウムでは、地域の方々や協力したパタゴニアの店長、古着をリメイクして作品を発表しているデザイナーと、西尾さんが出演。地元の商店街の方がいらっしゃるのは素敵でしたが、変な雰囲気でした。
美術家として西尾さんが実践している脱ファッションの実践が、全部ファッションの既存の理論に回収されていく。せっかく実践の体験ではファッションを抜けだしたかも知れないのに、その意味付けがファッションになっちゃったのは何か残念。ていっても学生たち寝てたりしてあんまり聞いてなかったけどね。
とはいえ、今回の実践は「ファッション」を全肯定したフィールドでやったわけだから、それはそうなって然るべきだったと思う。フィールド自体をずらした実践でないと、解釈もズラせない。
あらゆる実践に加えて、そのフィールドをズラしていく方法を、西尾さんと一緒に考えたいと思います。いろんなフィールドに介入する実践は積み重ねてきたから、今度はそのフィールドに居る人達を「移動」させる技法を編み出してみたい、ということなのかな。
続いてそのまま中村児童館へ移動。
明日は中村小学校のお祭りだから、なんだか気分も高揚している。でも、あんどーなつも館長もいなくて、ちえちゃん一人で大変そうだった。
この日、中村児童館がなぜこんなに居心地がいいのか、その理由が少しわかった気がしました。彼らは誰かの居場所を必ず守っているのです。積極的にも消極的にも、排除せず、そこに居場所を守ってあげる。用意する、というよりも、守っているような印象。
恥ずかしがり屋な人がいても、バックアップするベテランたちが居る。バンドのボーカルをやりたい、と言ったら、仮に実力が伴って無くてもやらせてあげる。ベテランたちは、コーラスや客席から彼を盛り立てる。
そうすることでベテランたちも居場所を確保している。すごく緩やかで、でも限界ぎりぎりの状態で、居場所を守っているのだと思いました。
今日は今から、お祭りに行ってきます。
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